山梨県韮崎市にある城跡に隣接する見晴らしの良い山林です。85万円(応相談)
「周辺環境」
この物件の位置する能見城は元々武田時代に築かれた平山城の一つで、約1.8㎞東に位置する新府城の支城の一つと思われ、歴史好き・城好きの方には城跡の一部を自分の所有となる貴重なチャンスです。しかし、よく調べました所この段々のひな壇状に造成された小高い丘の外周地形自体が往時の武田氏か徳川氏によって普請された城跡遺構と思っていましたが、韮崎市教育委員会の能見城調査報告書を見たところ、これらの平坦地は戦後の宅地造成による土木工事によって形成された地形によるものとのことでした。主要な城の遺構は山の麓付近に限定的に残されているため、本物件の区画内の平坦地は戦後の造成による可能性が高いと思われます。
本物件は比高4~50mほどの小高い山にある土地で、山の麓には民家が立ち並ぶあたかも往時の城下の町造りの風景が見下ろせます。小さな集落ながら中央本線穴山駅が200m程先に位置する生活上、不便の無い立地ですが残念ながら駅の周辺にはお店は無く買い物等は韮崎市内まで車で10数分程度走らせる必要があります。
「電波環境」
携帯の電波が問題なく入る他、能見城内の林道沿いには本丸部分の頂上まで電線が架設されており、引き込みは容易。水道も距離的に工夫さえすれば問題なさそうです。頂上付近に貯水タンクがあるので交渉次第でここからの引き込みも可能かも知れません。
「駐車スペース」
現在のところ本物件に直接進入できる道は無いですが、林道の頂上付近に平坦地があり数台の駐車は可能です。普通車サイズでは問題なく往来可能です。
「山林へのアクセス」
現状では駐車場所である林道沿いから徒歩によるアクセスとなります。地形的には簡単な土木作業で車でもアクセスできるようになりますが隣地を経由(許可を取る)する必要があると思われる。
「地形と広さと立地」
本物件は能見城跡地にある一部平坦地を含む土地で、元々は斜面地だったところを、戦後の宅地造成に伴う開発行為で平坦地になった土地で全体的に平坦地や緩斜面地が多く急斜面地は本物件の約3割程で総合的には使いやすい土地となっております。段々になっている各平坦地には2~3m程度の落差があり、一番下の平坦地の法面は現代のブロックによって擁壁工事がなされている。全体が築城時の遺構かと思っていたが、戦後に宅地造成されてその後計画が頓挫してしまった土地。そのため、開発行為による制限があるのかどうかは不明だが、頂上には寺と書かれた一軒家も存在するため、構造物の建設は可能と思われる。頂上付近の緩斜面エリアは宅地造成されていない自然のなだらかな地形も残る。登記書によると2区画合わせて4500㎡程度。
「植生」
クリやクヌギ、サクラなどの雑木林
「用途」
キャンプ目的として活用出来る平坦地有。本物件北東部の平坦地の突端は斜面の樹木が伐採されており、景色が望めるキャンプ地としては適地かも知れません。
「総評と価値」
城跡の曲輪遺構かと思っていた平坦地が実際は戦後の宅地開発による造成だったため歴史的な価値は高くない一方、平坦地を活用して山小屋の建築も可能エリア